この映画、評判がよくないんだよな。でも本当につまらない映画なのかな? 自分では興味をそそられる映画と思っていたんだけど、どうしよう。こんな経験はありませんか? 人によっては躊躇して観に行かない方を選ぶかもしれません。でも大概は他人の評価はどうであれ、自分の目で確かめる方を選択するとは思います。まあせっかく興味を持ったのならば、観に行っておいて損はないと思いますけど。

映画誌や情報誌などで評価や評判が芳しくないと、期待値は下がりますよね。観に行こうというテンションも上がりません。この映画は絶対観るぞと思っていたのが、そのうちいつか観てみるか程度に関心が低くなり、気がつけば見逃していたという事もありうるわけで。でも昔と違い、最近の映画はすぐにDVDとかブルーレイディスクで販売、レンタルになります。作品自体を見逃すこともそうないでしょう。

しかしできればスクリーンで観たいと思っている場合は、ちょっと残念な結果となってしまうのでしょうが、見逃してしまったのは仕方ないことです。これがまた評判と違い、意外といい作品だった場合の後悔は非常に大きなものとなってしまいますね。やはり自分の目で確かめることが一番いいのでしょう。人の評価ではなく、自分の判断が大切だという事ですね。

そうは言っても、自分の期待と比べてあまりにも評価が低い場合はどうでしょうか。自分の目で確かめるほどのものではないと判断してしまうかもしれませんね。映画への感じ方は人それぞれでしょうが、最悪の出来というような評価が下された作品にわざわざ足を運ぼうとする人はだいぶ少なくなることでしょう。余程のヒマがあるような人しか観に行かない可能性もありますよね。

もしそんな最低な評価がつけられた作品があったとします(そう評価される映画もそれほど珍しいことでもありませんが)。あなたはその映画を観ようと思いますか? 人によるでしょうが、普通は観ませんよね。下手をすれば映画を観たことによって気分を害してしまう事だってあり得るのですから。でも、もしかしたらですが、あなたには最低には思えない、むしろ良い作品に見えてくることもあるかもしれません。

人生なんて何がきっかけで変わるか分かったものじゃありません。別にニヒリズムというわけではないのですが、例えば事故や災害で不幸になる可能性は誰にでもありますし、何かの縁で知り合った人により幸せになることもある。映画の趣味だって、今まで気づくことのなかった内面からの感情の発露によりコロッと変わることもあるのではないでしょうか。

とある映画との出会いが人の運命を大きく変える。大袈裟かもしれませんがそんなことがあるとするのならば、ぜひ体験してみたいとは思いませんか? そんなに素晴らしいことになる保証はありませんけど、他人の評価でつまらないとされた映画でも、それが新しい世界への扉となる可能性は無きにしも非ず、です。派手な宣伝に敢えて踊らされてみるのも、また一興。

毎日の生活に息詰まりを感じた時に、解決策とは言いませんが好転するきっかけになることだってあるかもしれないじゃないですか。先入観など捨て去って、映画を楽しんで観てください。