退屈な映画との上手な付き合い方

「この映画、全然面白くない」そう感じるような映画を観ていることは、非常に退屈な時間を過ごしていることになります。2時間ほどを費やし無為に過ごしてしまうのは実にもったいない。寝不足の人ならちょうどいい睡眠時間の確保となるでしょうが、ある意味苦痛にも感じるこの時間を何とかして楽しむことはできないでしょうか…。

正直な話、面白くない映画をどんなに褒め称えたとしても面白くなるはずはありません。しかし何も手が無いわけではないのです。例えばマズい料理はそのままでは食べたくはありませんが、調味料やスパイスで味を調えたり、調理にアレンジを加えてみたり、工夫をして何とか食べられる方向にもっていこうとします。映画もそのような工夫ができるのであれば、やってみたくなるでしょう。

料理なら完成後であっても、味を変えることは可能です(できないこともありますが)。しかし封切られた映画では手を加えられるはずもありません。まして製作スタッフでもない観客では手の出しようもないのは当たり前の話ですね。劇場での公開後、映像ソフトとして販売される時に修正したり、ディレクターズカット版を加えたりすることがありますが、やはり観る側から手を加えることはあり得ない。

仮に劇場でつまらなかったと感じた映画がソフトとしてレンタルまたは販売されたとしても、またそれを観ようという気が起きるでしょうか? 大幅な修正によって満足のいく作品に仕上がったとなれば、観てみようという気が起きるかもしれませんが、それでも観ようと思う人は少数ではないでしょうか。劇場で観なかった人ならば楽しめるのかもしれませんが、印象の悪かった映画を再び観るようなことはあまりないですよね。

第一、後に修正ができたとしても根本的につまらないのであれば、観ようという意欲がわくはずもありません。そんな作品に遭遇してしまった場合、どうするか? ありのままを受け入れて、何とか楽しめることはできるものでしょうか。もしあるとすれば、それは映画の観方を変えるという方法を選択することではないかとおもわれます。

映画の観方を変えるといっても、具体的にどうすればいいのでしょう。普通映画を観る際は、スクリーンに集中するものですが、集中する対象を変えてみるなんていうのはいかかでしょう? 例えば、スクリーンとそれに集中する他の観客の反応を見るとか、いつもは選ばないような座席につき、その見え方の違いを確かめてみるとか。

こういった手段では何の変化もないのではないか、映画を観るという本来の目的と関係ないのではないかと思われるかもしれませんが、どうせつまらない映画と認識して観るわけです。物は試しといった感じで、何かしらの変化をつけて観る事にしてもいいのではないでしょうか。もしかしたら意外な効果をもたらすかもしれません。見えてなかった部分が見えてきたり、逆に見えないことによって作品が良い印象に変わったり。

これはあくまで一つの例ですので、効果の有無については保証しかねますけれど、映画の途中でつまらないと感じたら試してみてはいかがでしょう。他に何かいい方法があるという人は、ぜひ皆さんに公開して映画の楽しみの幅を広げる一助となるようご協力をお願いします。